不安・強迫観念・うつ・自虐妄想からの脱出の為に》

 

*こちらのご案内は、当院療法「心身再生術」プラスαとして、「自助努力」のお勧めです。

そして「継続とは力なり」の分野であります。

*尚、以下は、当院HP《眠られぬ夜の為に》頁と同様、院長の経験論(「うつ病」脱出の際に役だった体験)によるものであります。HP「院長の声」にも記載してありますが、院長も昔に「うつ病」を経験。そして当院「心身再生術」にて快癒しました。その時にプラスα(自助努力)」として、以下の方法論が役にたったのであります。
 そこには、長年の坐禅や剣道(直心影流・小野派一刀流等)修行の内から会得できた理論もありますが、今回此処に掲載致しますのは、病状をお持ちの方でも簡単に「自助努力」が出来る様、別の形でなるべく分かり易く纏めた方法論であります。是非お試し下さい。              

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*うつ・自律神経失調症・パニック障害(不安障害)等になっている時、人は絶えず、不安や「自縄自縛」「自虐妄想」「強迫観念」におびやかされていて、気が休まる時がない状況です。

そこから、脱しようともがけばもがくほど、何か身動きが取れなくなって、神経がくたくたになってしまいます。即ち、脱しようと気にすれば、それが余計気になり、「気にする⇒気になる⇒囚われる」の悪循環(ルツボ)に嵌ってしまうのです。その悪循環の反対(即ち、見ない⇒追わない⇒考えない)の方法論が無いかと、過去の経験として小生(院長)は随分と悩んだものです。

今回此処で取り上げる方法論も、当院HP《眠られぬ夜の為に》頁で記載の内容と一部似ている処があります。

「自己脱出」の重要ポイントは、「不安・強迫観念・うつ・自虐妄想」から出てくる雑念(妄想)に、気持ちを支配されない事にあります。つまり、上述の「気にする⇒気になる⇒囚われる」の悪循環を、「見ない⇒追わない⇒考えない」の方法論で、追っ払う事にあります。

では、その為にはどうしたらいいか?しかし、是もなかなか手に焼ける難題な処があります。まずは小生が活用した「方法及び経験談」をお話申し上げます。そしてその後に「誰でも出来る方法論」をご案内致します。

院長が活用した方法(ご安心下さい。「是をしなさい」と言う事ではないです。お勧めの方法は下欄に記載してあります)

 

私の場合は、うつに苦しんでいた時、四六時中「不安」「自虐妄想」「強迫観念」に付きまとわれ、何とかそこから脱出して息を抜ける時間がないものかと、苦慮していました。

例えば、頭の何処かにスイッチの様なものがあって、スイッチを切ると考える事が「休止」になり頭が空白になれたらどんなにか楽かと本気で考えました。

そうした苦慮の結果、頼みの綱となったのが、ちょうどその頃、稽古をしておりました、剣道(小野派一刀流)の「切り返し」でありました。

小野派一刀流の「切り返し」は、現代剣道の切り返しとはいささか違っていて、「捨て身稽古」的切り返しに特徴があります。

どの様に行うかと言いますと、剣道場の端から端までの五往復を、ひたすら一心不乱、「面~面、めん~めん」と全力で、相手の竹刀に向かって「切り返し」、即ち左右面を継続していく行為であります。

その間、何も考えず、面打ちの行為だけに成り切っての「切り返し三昧」になる稽古です。疲れ・辛い・早く終えたい・休みたい・昨日のストレス・不安・強迫観念自虐妄想等々、次から次と浮かんでくる雑念(妄想)を振り払い、「面~面、めん~めん」と竹刀で断ち切る(切り落す)様に、捨て身の気持ちで「切り返し」だけに成り切って五回往復を、相手との交代を含めて、合計約五~七セット(5X7)を行うのであります。全力を出し切るのでありますから、勿論身体がヘトヘトになってしまいます。その稽古が終了した時は「燃え尽きてしまった」感がします。

しかしその稽古が終わると、何と不思議に、まるで冷水を何倍も被ったかの様に心身が洗われて「真っさら」な、「無心」と言うか、又はニュートラルな気持ちと言うか、そんな気持ちに包まれるのであります。

この「切り返し三昧」をやり終えた後は、なぜか気宇壮大な気持ちに成って「矢でも鉄砲でも持ってこい!」と言った感じが心身に漲ります。先刻まで意識に被さっていた「不安・強迫観念・自虐妄想」のフィルターがきれいさっぱり取り除かれた感がしたのです。

この無心(洗心と言った方がいいでしょうか)の「切り返し三昧」でどれだけ、救われた思いがしたでしょうか!

それが故に、その方法論をどうにかして他の形で一般の方にも生かせないものかと、その後、折に触れ考えておりました。

今回、ようやく考えが纏まりましたので、未熟ながらも、此処にご案内の運びとなりました次第であります。

 

*先述しました通り、上記の方法をそのまま一般の方が行うにはなかなか無理があります。よって、もっと楽な「日常的方法論」で実行できる内容を此処にご案内致します。

誰でも出来る日常的方法(上記の方法論のエッセンスを、簡単な違う形式で取り入れました)。

 

〔 以下、分かり易くする為に箇条書きします〕

*「自己脱出」の重要ポイント・・・「不安・強迫観念・うつ・自虐妄想」から出てくるや雑念(妄想)に、気持ちを支配されない事。

*しかしながら、何もしていなければ、意識(気持ち)はそうした雑念(妄想)に取り巻かれてしまいます。

*以下は、その妄想に支配されない為の方法論です。

手段としましては、当院HP:【自分でも治そう!(自助努力編)】の以下項目「BC」を活用します。泳げない方はBだけで結構です。勿論BCどちらも首や肩の凝りもほぐします。

B、ウオーキング(力を入れず腕を曲げずに、ゆったりと前後に大きく振って)・・・簡単。室内でも足踏みをしながら出来ます。励行!毎日15~30分(3分位を何回かに分けても可)。なお「足踏み」は疲れたら休んで下さい。

 C、スイミング(クロールのみ。ゆっくり泳ぐ。ブレスは左右均等に大きく顔を上げて) ・・・やや簡単。

上記B・Cを行う時に、ぼんやり行っていると「妄想に取り巻かれて」しまうので、それを振り払う為に、前述の「面~面、めん~めん」の発声を応用するのです。是が実に功を奏します。

 

まず、「B:ウオーキング」への応用をご案内します。

①右腕を大きく前に振る時に「めん~」(注:「ん~」を伸ばして強く発声します)。次に左腕を大きく前に振る時に「めん」(今度は短く「切り落とす」様に発声します)。是を2回行います。途中のブレス(息継ぎ)はご自由に。

  2回振った後は、ブレス後、「めん!(右腕)・めん!(左腕)・めん!(右腕)・めん!(左腕)」、と4回短くブレス無しで行います(ブレスはしても構いません)。

1セット(以下で1セットとなります)

*めん~(右腕)めん!(左腕)、ブレス めん~(右腕)めん!(左腕)、ブレス めん!(右腕)・めん!(左腕)・めん!(右腕)・めん!(左腕)ブレス

  1セットX十数回=数分、を一日何回か繰り返す事です。その時、重要なのは浮かんでくる妄想を追わず、浮かぶ妄想を断ち切る様に、腕振り&めん~めん!だけに気持ち(意識)を集中して、その行為だけに成り切る事にあります。この「成り切る」に重要なポイントがあります。

  それが出来たら、今度は日常生活の動作に応用して行く事が、更なる精神の安定に繋がります。即ち、日常生活にそれを励行していく事で、「不安・強迫観念・うつ・自虐妄想」に脅かされない時間が、一日の中で徐々に増幅して行くのであります。

  では、日常どのようにこの方法を生かして行くかと申しますと以下の様になります。

  普段歩いている時や、階段を上り下りする時に、腕は大きく振らなくても結構ですから、腕振り&めん~めん!を応用する事です。声には出さなくて結構です。心の中でめん~めんを励行するのであります。不思議に、慣れてくると意識せずとも、日常生活の動作に自然にそれがやれる様になります。乗り物の中や買い物の際、不安や強迫観念等のトラウマに襲われない為にも、めん~めん!を繰り返し心の中で称えていると大きな効果があります。つまり、めん~めん!で意識が充実するので、不安・トラウマが侵入する余地が無くなるのです。

重複しますが、そうする事で、めん~めん集中する時間が増えていきます。集中時間が増えるに従い、意識(気持ち)から、「不安・強迫観念・うつ・自虐妄想」のフィルターが徐々にはがれていくのです。即ち苦しさからの脱出が図れていくのであります。

励行:家で毎日3分X数回⇒外でも続ける⇒外出時の不安・トラウマ防止となる。

 

次に、「C:スイミング」への応用をご案内します。名付けて「水中切り返し」。

①ここで勧める泳法は「クロール」のみです。基本的にはゆっくり泳ぎます。出来れば途中で25㍍の全力泳法を何回か取り入れます。そうする事で更なる脱出感が味わえます。

なお、首の凝りもほぐすには、ブレス(息継ぎ)は25㍍毎、左右均等に大きく顔を上げて行います(左右出来ない場合は片方でも結構です)。距離は、途中休みながら約500㍍位がいいでしょう(能力差がありますので、長さは各自の判断で結構です)。

右腕を一掻きする時に、「めん~」と心の中で発声します(「ん~」を伸ばして強く)。左腕を一掻きする時に「めん!」と心の中で発声します(今度は短く「切り落とす」様に)。その後右腕を一掻きする時に、「ブレス」をして再度行います。この行為を泳いでいる間中、繰り返すのです。上述の「右・左」は逆にしても結構です。

「水中切り返し」の要領は以下の通り:雑念(妄想)を追わず、ひたすら一心不乱、心の中で「めん~めん!」に成り切って行く事。

*めん~(右腕)めん!(左腕)。めん~(右腕:同時にブレス)めん!(左腕)。 めん~(右腕:同時にブレス)めん!(左腕)。めん~(右腕:同時にブレス)めん!(左腕)。

③そして、可能ならば途中で、この「水中切り返し」を、25㍍の全力泳法で何回か取り入れる事です。そうすると、「不安・強迫観念・うつ・自虐妄想」脱出の更なる効果が現れて来る筈です。但し、あまりやり過ぎますと、体力消耗になりますのでご注意!

 

*この二つの行為は、少し大袈裟な表現にはなりますが、「行住坐臥、語黙動静、喫茶喫飯」即ち日常生活の一刻一刻を、雑念を交えず現在に成り切って生きる、と言う以下の「禅の世界」の極意に近い内容を意味します。

「日々是好日」「平常心、是無事」「随処に主となれば立処(りっしょ)皆真なり」。

*「継続は力なり!」。上記の方法の継続はきっと生きる力となる事と存じ上げます。

 

*小生は、最近は剣道を辞めておりますので、もっぱら、この「水中切り返し」「腕振り&めん~めん!」で、ストレス脱出及び「心身再生」「妄想退散」「洗心」を図っております。


*以上、少しでも当論《「不安・強迫観念・うつ・自虐妄想」からの脱出の為に》が、皆様のお

 役立ちになれば幸いです。

*当論は、【自然心療:自然整体】 HPにも掲載してあります。

当パンフレットご希望の方は、メールでお知らせ下さい。返送致します。

 

【自然心療:自然整体】 院長:吉野夕庵